近年、野菜をはじめとした様々な食糧の高騰により仕入れが安定せず、仕入れ先の変更を悩んでいる方も少なくないでしょう。
最近では生産スピードを上げたり、労働力を軽くできることで少しづつ認知度が高まっている水耕栽培の野菜「水耕野菜」が徐々に人気を集めていることをご存知でしょうか。
水耕野菜は一年を通して生産できたり、農薬を控えることができるなど仕入れる際に嬉しいメリットがたくさんあります。
今回は、水耕野菜の特徴や水耕栽培のメリット・デメリットについて、150年以上の伝統を誇る、水産物商「マルチュウスマイル」が新鮮な野菜の見極めるノウハウをお伝えします。
ぜひ水耕野菜を取り入れる際の参考にしてみてください。
目次
水耕栽培の野菜の特徴
水耕野菜とは
水耕野菜とは、土の代わりに水槽を使い、肥料が溶け込んだ水溶液で作物を栽培する「水耕栽培」を用いた野菜を指します。
業務用だけではなく、庭がない家庭やマンションのバルコニーでも気軽に家庭菜園を始められるため、水耕野菜を自宅で育てる方も増えてきており人気傾向にあります。
水耕野菜ができる種類
水耕栽培に適した野菜は主に葉物です。
- レタス
- 水菜
- 小松菜
- ブロッコリーススプラウト
- 豆苗
- パクチー
- クレソン
- パセリ など
初心者の方が水耕野菜の栽培にチャレンジする場合はトマトやバジルがオススメです。失敗しにくい上に成長が早いため目に見える栽培を楽しめます。
種から育てると時間がかかり、ハードルも高いので苗から育てるといいでしょう。
水耕野菜を取り入れる3つのメリット
1. 農薬を控えられる
水耕野菜は屋内で育てることができるため、害虫や野生動物から病原菌を移されてしまうことがほとんどありません。そのため屋外で栽培している野菜よりも農薬を圧倒的に控えることができ、安心安全な野菜をお客様に提供することが叶います。
2. 年中供給できる
肥料が溶け込んだ水溶液で、作物を水槽の中で栽培できる水耕野菜は、先述したように屋内で育てることが可能です。そのため天候の影響に左右されることなく一年を通して安定的に野菜を供給できます。野菜を計画的に仕入れたい場合には安心ですね。
3. 成長が早い
水耕野菜は土に根を張る野菜に比べ、約1.5倍早く出荷できます。それだけ水耕野菜の成長スピードは早く、且つ安定的に仕入れることができるため業務用で仕入れる場合にも柔軟な対応が可能です。
水耕野菜の3つのデメリット
1. 病原菌への耐性が少ない
元々水耕野菜は病原菌に触れにくい環境で育っていますが、人や機械などが行き来する環境ではやむを得ず病原菌が発生してしまうことも少なくありません。しかし、最近では病原菌に強い栽培方法など技術が進んできているため、病原菌への対策も進化しています。
2. 認知度が低い
水耕栽培は土耕栽培に比べると圧倒的に歴史は浅く、まだまだ認知度が低いため安全性を懸念する人もいるのが事実。消費者からすると口に入れるモノなので安心できるか気にする人も一定数いるでしょう。
3. 停電や断水が起こると生産に影響する
水耕野菜は電気と水道を利用して育てています。現段階では水を循環させたり、人工的な日光を取り入れることが難しいため、停電や断水が起こると野菜が枯れ、生産状況に影響を及ぼしかねません。
水耕野菜の仕入れ先はどう探す
水耕栽培は自家栽培でも栽培可能で比較的低いハードルで始められます。本格的に始めようと思うと設備投資に数千万かかると言われていますが、小規模からスタートするとそれほどかからないのでオススメです。
水耕栽培をしている卸し先を探してみるのも良いでしょう。プロが栽培している野菜なので質や量が担保され、自店舗で使用する際も安心して野菜を使用することができます。
まとめ
今回は水耕野菜の特徴や水耕栽培のメリット・デメリットを紹介してきました。
水耕栽培で育てられる植物は限られてしまいます。しかし、水耕栽培が可能な野菜は成長スピードが早く、安定的に生産ができるため、仕入れ側も安定して利用することができます。
マルチュウスマイルでは長年、食を通してたくさんの人との繋がりを大切にし、多くの業者さんと強い繋がりを築かせていただきました。
150年以上を誇る歴史や卸としてのノウハウを大切なお客様にお届けできるよう日々努めています。
「仕入れ先に困っている…」
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少しでもお困りの際はお気軽にマルチュウスマイルにお問い合わせください!
ぜひお力になれればと思います。