家庭でできる!アニサキスがいる魚の見分け方や対処法、症状を魚のプロが解説します

家庭でできる!アニサキスがいる魚の見分け方や対処法、症状を魚のプロが解説します

近年アニサキスによる食中毒は増加傾向にあり、サバやアジなどの魚介類に寄生することで知られています。

アニサキスによる食中毒になるとみぞおちや下腹部の激しい痛み、嘔吐を生じるため、生食の魚介類を食べることに不安を感じる人も少なくないでしょう。

そこで、今回は魚のプロであるマルチュウスマイルがアニサキスについて解説していきます!

魚の目利きのプロが集まるからこそわかる、アニサキスがいる魚の種類や対処法を紹介していきますので安心して生魚を食べれるよう、参考にしてみてください。

アニサキスがいる魚一覧

アニサキスがいる魚一覧

主にアニサキスは以下の魚に寄生しているといわれています。

  • サバ
  • アジ
  • カツオ
  • イワシ
  • サンマ
  • サケ
  • イカ など

しかし、これ以外にも多くの魚にアニサキスは寄生しているといわれています。

元々、鯨やイルカなどの胃にアニサキスは寄生しています。その中の虫卵が糞便と共に放出されオキアミをはじめとした甲殻類に取り込まれ幼虫に成長します。

更にオキアミを餌としている魚などの体内にアニサキスが取り込まれるため、オキアミなどの甲殻類を食する全ての魚でアニサキスの寄生が考えられています。

アニサキスが寄生するのは天然魚と思われがちですが、養殖魚においても注意が必要です。

これは養殖の際に生餌を使用したためにアニサキスが混入するケースもありえるため必ずしも安全とはいえません。

アニサキスがいるかどうかを見分ける3つのポイント

アニサキスがいるかどうかを見分ける3つのポイント

1. 目視で確認

アニサキスは長さ2〜3cm、幅は0.5mm〜1mmぐらいの白色をしている幼虫。

サイズは大きくはなく、見落としてしまいがちですが、実は目視で見つけることが可能です。

糸状になっている時や渦巻き状になっている時など形は様々ではあるものの、魚介類の鮮度が高い状態なら一通り目を通したら見つけやすく、排除することができます。

1. 目視で確認

2. 魚介類の鮮度を確認

魚やイカなど魚介類の鮮度が低下するにつれて魚介類の表面から内蔵、筋肉へとどんどん深くに侵入していくのもアニサキスの特徴。

鮮度が高いうちに内臓を取り除くことでアニサキスによる食中毒の発症率を下げることができます。

3. 特に旬の時期に注意

アニサキスは多種類の魚介に寄生しており、特に、サバ、イワシに関しては通年アニサキスによる食中毒が発生しているといわれています。

また、カツオは4・5月、サンマは9・10月の事例が多く、旬の時期に関連した発症があることも念頭におかなければいけません。

アニサキスがいても大丈夫!その対処法とは?

アニサキスがいても大丈夫!その対処法とは?

「新鮮な魚介類を選び、目視で確認してもアニサキスは見当たらない!だけど生食で食べるのは心配!」

そんな時は加熱処理、冷凍処理が確実な予防法です。

加熱処理60度以上で1分以上の加熱で、死滅します。
冷凍処理マイナス20度で24時間以上で、死滅します。

生食でなくても構わない場合は、この方法を行うことでアニサキスを確実に対処することができ安全性の高い食べ方が可能です。

アニサキスを食べてしまった場合の症状

アニサキスを食べてしまった場合の症状

では、アニサキスが体内に入った場合、体にはどんな影響が出るでしょうか。

胃アニサキス症

口から体内に入り、胃の壁に突き刺さることで発症。みぞおち・上部腹への痛みは、胃の壁にアニサキスが突き刺さったことによる直接の痛みでなく、胃の壁とアニサキスに対するアレルギー反応と言われています。

症状が出るまでの時間経口感染後、3〜4時間後
体に現れる症状上腹部痛、吐き気、嘔吐など

腸アニサキス症

口から体内に入り、腸に食いつくことで発症。まれに、腸閉塞や腸の壁に穴があくケースも見られ、入院が必要となります。

症状が出るまでの時間十数時間から数日後
体に現れる症状強い下腹部痛、吐き気、嘔吐、発熱など

アニサキスアレルギー

口から体内に入り発症。アニサキスに対して、アレルギー反応が出る場合があります。

体に現れる症状:蕁麻疹、血圧の降下、呼吸不全、意識喪失など

アニサキスによる食中毒の治療方法

上記の症状を感じたら、まずはすぐに近くの病院を受診しましょう。

通常、胃カメラ検査を行い、アニサキスを発見出来次第、すぐにその場で摘出します。

病院によっては治療方法など異なる可能性もあるので、主治医と相談し治療を進めていきましょう。

まとめ

今回はアニサキスがいる魚や対処法などについてご紹介してきました。

先述してきたように、アニサキスは目視すると認識できる大きさで事前に予防することが可能です。

冷凍や加熱処理で安全な状態で食べることもいいですが、どうしてもお刺身など生食で食べる場合はアニサキスがいないか確認しながら食べることも必要かもしれません。

マルチュウスマイルでは、食卓で美味しく魚を食べれるよう、安心・安全な魚介類を提供しています。

販売しているのは、150年の伝統を誇る、水産物商「丸忠商店」。

創業当時から、料亭や旅館、ホテルに水産物をお届けし、「お客様に美味しい食材をお届けしたい!」との想いから、公式通販サイトで海鮮類やミールキットを販売開始しました。

家庭でも簡単に作れ、最高に美味しいを味わっていただけるよう、目利きによる最高の食材を選び、最も美味しい調理方法でプロがメニューを考案しております。

この機会に本物の味を堪能してみてくださいね。

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