日本では高級食材として愛されているカニ。日本各地で漁獲されるカニは様々な種類と料理方法で食べられています。
しかし、どれも似ており、どのような特徴があるかいまいち分かりずらい人もいるでしょう。
そこで、今回は150年の伝統を誇る、水産物商「マルチュウスマイル」が日本で食べられるカニの種類や美味しい食べ方・選び方をご紹介します。
カニの種類を知って美味しいカニ料理を楽しんでみてください。
目次
日本で食べる美味しいカニ9種類
1、北海道根室市名産「クリガニ」
海水生で浅い砂地に生息しており、殻が硬くないのが特徴。道東の地域限定の名物と言われていて関東で見ることはほとんどありません。
トゲクリガニと似ていますが、トゲクリガニは福島県や青森県が主産地と定義づけられることが多いです。
主産地 | 北海道の太平洋側、オホーツク海、ベーリング海 |
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旬の時期 | 春〜初夏 |
大きさ | 8cm程度 |
オススメ料理 | 塩茹で、味噌汁 |
2、通年食べれる人気カニ!「毛ガニ」
タラバガニと人気二大巨頭を誇る毛ガニは高級食材として知られ、北海道で主に水揚げされているものの、東北地方でも漁獲されています。通年食べられるのも魅力の一つで、春はオホーツク海、夏は噴火湾、秋は釧路・根室沿岸、そして冬は十勝沿岸と北海道全域で水揚げされ一年中愛されているカニです。
身の部分よりもミソが好まれることが多く、甲羅酒と呼ばれる日本酒を甲羅に入れあたためたものとミソを混ぜながら飲むお酒も人気です。
主産地 | 北海道、東北地方 |
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旬の時期 | 通年 |
大きさ | 13〜15cm程度 |
オススメ料理 | 塩茹で、蒸し焼き、甲羅酒 |
3、初競りでの最高額が毎年話題!「ズワイガニ」
頭が小さく、脚が細長いのが特徴で、地域によって呼び名が違うのも特徴的。島根県、鳥取県、兵庫県などでは「マツバガニ」、福井県ではエチゼンガニなどと呼ばれています。
一般的なカニ同様茹でたり蒸したりしても美味しいですが、最近では炭火焼きにして食べる食べ方も人気です。
主産地 | 北海道、兵庫県、鳥取県 |
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旬の時期 | 4月〜5月(北海道)、12月〜3月(日本海側) |
大きさ | 8〜13cm程度 |
オススメ料理 | 塩茹で、蒸し焼き、炭火 |
4、世界最大級!「タカアシガニ」
世界最大のカニと呼ばれ、脚の長さを含めると4mにも及びます。脚が細いので身は少なく、やや水っぽいです。そのため茹でると大味になるため蒸し焼きや出汁を活かしたかにちりや味噌汁などで美味しく召し上がれます。
主産地 | 岩手県釜石沖から九州南岸の太平洋沿岸、九州西岸、沖縄県 |
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旬の時期 | 10月〜2月 |
大きさ | 20〜40cm程度 |
オススメ料理 | かにちり、味噌汁、天ぷら |
5、旬が2回ある高級食材「タラバガニ」
高級食材であるため、年末年始の商材にもなるほどです。
旬の時期は2回あり、オホーツク海の流氷が去った後身の甘みがます春の時期と、11月〜2月の身がギ
主産地 | 北海道オホーツク海沿岸 |
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旬の時期 | 4月〜5月、11月〜2月 |
大きさ | 25cm程度 |
オススメ料理 | 蒸し焼き、鍋 |
6、濃厚な旨味が魅力「花咲ガニ」
脚が太く短く、全体が長い棘に覆われているのが特徴です。熱を加えると「花が咲いたように」赤く変色することが名前の由来とされています。
茹でるだけではなく、ディップやグラタンなどに入れて食べるのも人気。根室の名物である鉄砲汁は花咲蟹の癖のある味わいとミソが合い、味わい深い料理が堪能できます。
主産地 | 北海道オホーツク海沿岸 |
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旬の時期 | 7月〜9月 |
大きさ | 20cm程度 |
オススメ料理 | グラタン、鉄砲汁 |
7、生から加工まで万能「紅ズワイガニ」
通常火を通すと赤く染まるカニですが、紅ズワイガニは生の時点で赤いです。そのため、インスタント食品や冷凍食品などに利用されています。
かにちりはもちろん、揚げ物や炊き込みご飯にしても美味しく召し上がれます。
主産地 | 山陰地方、北陸地方 |
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旬の時期 | 9月〜6月 |
大きさ | 12cm程度 |
オススメ料理 | 塩茹で、かにちり |
8、希少価値が高い「モクズガニ」
モクズガニはカニの中でも珍しく海で生まれ川で育つ種類。
北海道を主産地としていますが、愛知県北宇和郡松野町の郷土料理「いもたき」や佐賀県唐津市で作られる「つがに飯」など日本各地で親しまれた食べ方があります。
主産地 | 北海道 |
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旬の時期 | 10月〜12月 |
大きさ | 8cm程度 |
オススメ料理 | いもたき、川ガニ煮、炊き込みご飯(つがに飯) |
9、淡白な味が舌をうならす「ワタリガニ」
漁獲量は愛知県が1位を誇り、その数は全体の3割弱にものぼります。雄と雌で旬の時期が異なり、雌の場合、卵を持っている時期に食べることもオススメされています。
ワタリガニはガザミ科と言う種類に分類されることから、「ガザミの味噌汁」などの料理名がつくことが多いです。非常に淡白な味ですが、長々と甘味が感じられるのが魅力の一つ。
主産地 | 愛知県 |
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旬の時期 | 【雄】7月〜11月:身が甘くなる 【雌】11月〜4月:内子が味わえる |
大きさ | 15cm程度 |
オススメ料理 | 蒸し焼き、ガザミの味噌汁 |
種類ごとの美味しいカニの食べ方を紹介
日本で食べられるカニの種類を紹介しましたが、この中で四大カニと呼ばれる「タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニ・花咲ガニ」の4つの美味しい食べ方をみていきましょう。
タラバガニ
タラバガニは、サッパリとした淡白な味わいが特徴。
太い足には身がたっぷりで、ボリューム感、満足感を楽しめます。
ズワイガニに比べ薄味なので、焼きガニやカニしゃぶなど、素材の味を活かした食べ方が人気です。
ボイル冷凍されたものは、二度茹でにより食感が損なわれるため、解凍後はそのまま食べるのがオススメ!
タラバガニのカニ味噌は食べられることはなく、予め抜かれていることが多いです。
ズワイガニ
ズワイガニは、甘みや旨みが強くカニ本来の風味が楽しめます。
濃厚なカニ味噌が魅力的で、濃い出汁がとれるカニ鍋が人気。
甘味のある繊細な味を楽しみたい方は、お刺身やカニすきがオススメです。
殻むきしたポーションとして売られているものもあるため、料理や食べ方によって選ぶと良いでしょう。
面倒な殻むきが不要で、カニしゃぶからサラダに入れるなど、さまざまな調理法で味わえます。
毛ガニ
毛ガニの魅力は、濃厚でクリーミーなカニ味噌。身は上品な口当たりで、小ぶりながらも旨味が凝縮されています。
シンプルに、塩茹でや蒸してそのまま食べるのが人気です。
食べ終わった殻をみそ汁や鍋の「だし」に使うと、カニの風味が楽しめるのでオススメ。
毛カニの本場である北海道では、鉄砲汁と呼ばれる郷土料理で親しまれています。
花咲ガニ
花咲ガニは、こってりした味わいで、エビに近いプリプリとした食感が特徴。
タラバガニより一回り小ぶりで、食べ応えがあります。
味の好みは分かれますが、リーズナブルに買えるので人気のあるカニです。
殻ごとぶつ切りにして、鉄砲汁として食べるのが定番です。
ボリューム感を味わいたい方は、塩焼きや塩ゆでがオススメ。
3つのポイントがある美味しいカニの選び方
高級品なので普段食べる機会も少ないカニですが、ここでカニの選び方を知って美味しいカニをゲットしましょう♪
特に以下の3つのポイントに気をつけてみてください。
- 赤みが鮮やかで色艶が良い
- 腹部や白い
- 重量感がある
色が黒味がかっているなど鮮やかさにかけている場合はカニの鮮度が落ちている状態なので、味の質が低くなってしまいます。腹部が白いものは蟹味噌が美味しいと言われています。腹が黒いとミソが固まっていなかったり、腐りやすいなどがわかりますので事前に確認しておきましょう。見た目が大きいよりも小さくてもずっしりと重量感を感じるカニを選んでください。肉がしっかりと詰まっている証拠です。
この他にも不快な匂いがしないカニや脚や甲羅がしっかりしているものを選んでいただきたいですが、ゴムで縛られていたり、あまり触れない状況にある可能性もあります。あくまで売り物ですので無理して触らず店員に確認してみてください。
まとめ
今回は日本で食べられるカニの種類や美味しい食べ方・選び方をご紹介しました。北海道をはじめ、全国各地でとれるカニはその地域特有の食べ方で親しまれています。せっかく食べるのですから鮮度の高いカニを選んで美味しいカニ料理を堪能ください♪
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