日本では高級食材でありながら人気を誇るウニですが、北海道はもとより、日本の様々な産地で生産されているのをご存知でしょうか。
まだまだ詳しく知られていないウニについて、今回は海鮮のプロが詳しく解説していきます。マルチュウスマイルは老舗ならではの全国の魚介類生産者とのコネクションがあり、長年質の良い魚介を販売してきたからこそ皆さんにしっかりと紹介できると自負しています!
この機会にぜひウニの魅力をもっと知ってみてください!
目次
日本全国「ウニの産地」
ウニは全国で摂れますが、多くは北海道・東北地方が主な産地となっています。
平成29年のウニの漁獲量の全国計は7,612tでしたが、そのうち漁獲量1位の北海道は4,376tで全体の57.4%、半数以上の割合を占めています。
北海道東北と北の方面ほどウニが獲れる印象がありますが、5位、6位、7位にはそれぞれ長崎県、鹿児島県、福島県が入っており、少ないながらも九州地方もウニの産地としてランクインしています。
ウニの種類
ウニは日本近海に生息しているだけでも160もの種類がいるといわれています。
しかし、実際に食用として流通している主要なウニは5種類ほどです。
- エゾバフンウニ
- バフンウニ
- ムラサキウニ
- キタムラサキウニ
- アカウニ
では、5種類のウニの特徴をそれぞれ紹介していきましょう。
エゾバフンウニ
特徴 | 直径6cmほどになり、棘が短め。 特徴的なオレンジ色をしており、甘みの元となるエノキネンというビタミンAによるものです。 |
---|---|
旬の時期 | 7〜9月 |
主な産地 | 北海道、東北 国外:ロシア、朝鮮半島、中国東北部 |
バフンウニ
特徴 | 直径4cmほどの小ぶりサイズですが、日本ではメジャーなウニの一つです。 小さいながらも濃厚でコクがしっかりとした味わいがあります。 |
---|---|
旬の時期 | 3〜4月 |
主な産地 | 日本海沿岸、東北、九州 国外:中国、朝鮮半島 |
ムラサキウニ
特徴 | 直径5cm程度で、名前の通り紫色をしていて、棘は一方向に長い。 中身は一般的なウニ同様オレンジ色ですが、ムラサキウニは産地が西にいくほどオレンジの濃さが増します。 |
---|---|
旬の時期 | 6〜8月 |
主な産地 | 日本海側では秋田県より南、太平洋側では茨城県より南 国外:台湾、中国 |
キタムラサキウニ
特徴 | サイズはムラサキウニと同じぐらい、または大きいものもあります。 棘は短く、全て長さが同じくらいです。 身はずっしりと大きく、崩れにくいため寿司ネタとして使用されることが多いです。 |
---|---|
旬の時期 | 9〜11月 |
主な産地 | 太平洋側では相模湾よりも北、日本海側では山口県よりも北 国外:朝鮮半島、中国東北部 |
アカウニ
特徴 | 10cm程の大きさになりますが、高さが低く、平たい形状をしています。 旬の時期の短さや収穫量の少なさが相まって高級食材として愛されています。 |
---|---|
旬の時期 | 9〜10月 |
主な産地 | 佐賀県、長崎県 |
ウニの旬
北海道
北海道と一言に言っても収穫されるウニの種類や旬の時期は地域によって異なるため、ほぼ年間通してウニを楽しむことができます。
旬の時期 | ウニの種類 | 地域 |
---|---|---|
1月中旬〜6月 | バフンウニ | 羅臼 |
3月〜5月 | エゾバフンウニ | 襟裳、日高など |
6月〜8月 | ムラサキウニ | 利尻島、積丹 |
東北
東北地方では春から夏にかけてウニが旬の時期になります。
旬の時期 | ウニの種類 | 地域 |
---|---|---|
4月〜6月 | キタムラサキウニ、エゾバフンウニ | 青森県 |
6月〜8月 | キタムラサキウニ | 三陸地方 |
北陸・中国地方
北陸・中国地方では東北同様春から夏にかけてウニの旬を迎えます。7月下旬頃になると福井県ではバフンウニ漁が解禁され、越前ウニが毎年人気を集めます。
旬の時期 | ウニの種類 | 地域 |
---|---|---|
5月〜6月 | ムラサキウニ | 北陸地方 |
7月中旬〜8月 | バフンウニ | 福井県 |
3月〜4月 | ムラサキウニ | 山口県 |
6月〜7月 | バフンウニ | |
6月〜8月 | 赤ウニ |
九州
九州地方では、初夏から秋の時期にウニが旬を迎えます。赤ウニは九州地方の西側で主に収穫されています。しかしほとんどが九州で消費されてしまうため、国内で流通することはほとんどなく、高級食材としての地位を築いたと言えます。
旬の時期 | ウニの種類 | 地域 |
---|---|---|
4月〜6月 | ムラサキウニ | 九州地方 |
9月〜10月 | 赤ウニ |
ウニの漁獲方法
ウニの漁獲方法は主に2種類あるので、それぞれ紹介していきましょう。
たも漁
ウニ漁で最もポピュラーな漁の方法は、たも漁です。
昆布の生い茂った根元にいるウニを狙って漁をするため、小さな磯船に一人で乗り、うにを獲ります。
箱メガネと呼ばれる大きな水中眼鏡のようなもので海中を除きながら、鍵竿を操りウニを海底から探し出し一つ一つ獲ります。漁の時間、海域、期間は厳密に決められており違反すると密漁となります。
波が荒い日や、大雨や台風などの翌日などは海中の視界が悪く、漁には出られません。ウニの漁獲量は、天候次第なのです。
素潜り
浅瀬に生息するうには、昔から海女さん(海士さん)により素潜りで獲られることもありました。また、最近は潜水士が潜って漁をすることもあるようです。
プロが伝授する「美味しいウニの見分け方」
果物だとスーパーで売っている見た目の色合いや感触で美味しさを見分けることができますが、ウニは見た目では分かりにくく、食べてみないとわからないのが実状です。
身の色によるという話もありますが、赤ウニや白ウニと言った種類によって身の色味が変わってくるため一概には決められません。
ほとんどの場合スーパーで身のみの状態で販売されているものを選ぶかと思いますが、その際は、産地を一つの基準にすると良いでしょう。ウニが漁獲されている主な産地なら質も良いといえます。
ウニの美味しい食べ方
ウニはそのまま食べることが新鮮でウニの美味しさを満喫できますが、それ以外にも美味しい食べ方があるのでご紹介します。
塩ウニ
ウニを塩漬けにしたものです。塩ウニは生ウニと比べて日持ちしやすく、余計な水分が抜けるためうまみがぎゅっと濃縮します。ウニ本来の甘みやまろやかさをさらにおいしく楽しむことができる料理です。塩ウニは、そのまま食べてもご飯の上に、お酒のおつまみ、パスタなどにぴったりです!
作り方
- バットにキッチンペーパーを敷き、その上に生ウニを並べます。
(このとき、バットとキッチンペーパーの間に網などを置くとウニの水切りがしやすくなります) - 塩(ウニ100gあたり10~12g程度)をまんべんなく振りかけます。
- ウニの上にさらにキッチンペーパーをかぶせ、冷蔵庫で30分以上置きます。
- 出来上がった塩ウニを煮沸しておいた小瓶にスプーンで入れて完成です。
ウニのブラマンジェ
ウニをオシャレな料理で使いたい時はブラマンジェがオススメ!難しく思われがちですが、ミキサーを使うことで簡単に美味しく作れます。
材料(2人前)
ウニ | 50g |
---|---|
生クリーム | 130ml |
牛乳 | 60ml |
粉ゼラチン | 4g |
水 | 大さじ1 |
塩 | ふたつまみ |
胡椒 | ふたつまみ |
ウニ(トッピング用) | 20g |
作り方
- 水に粉ゼラチンを入れてふやかします。
- 鍋に牛乳を入れ、沸騰直前まで弱火で熱します。
- 火を止め、①を鍋に加えます。
- 生クリーム、ウニ、塩、胡椒をミキサーにかけます。
- ④を濾しながらボウルに移し、そのボウルに<手順3>も加え混ぜ合わせます。
- ⑤を器に注ぎ、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めます。
固まったらトッピングをして完成です。
ウニの濃厚クリームパスタ
コクと濃厚さを持ち合わせたウニと生クリームの組み合わせはコックリとしたリッチな味わいのパスタが楽しめます♪
材料(1人前)
パスタ | 100g |
---|---|
ウニ | 50g |
玉ねぎ | 1/4個 |
ニンニク | 1片 |
◆白ワイン | 大さじ2 |
◆コンソメ | 小さじ1 |
◆胡椒 | 小さじ1/4 |
生クリーム | 100ml |
オリーブオイル | 大さじ1 |
ウニ(トッピング用) | 10g |
作り方
- 玉ねぎをみじん切りにします。
- ニンニクは薄切りにします。
- フライパンに②を入れ、中火で炒めます。
- ニンニクの香りが立ってきたら①を加え炒めます。
- 玉ねぎが半透明になってきたら◆の調味料とウニを加え軽く炒めたら生クリームを入れ混ぜ合わせたら火を止めます。
- パスタは表記時間より1分短く茹で、湯切りをしたら⑤に混ぜ合わせ味を馴染ませます。
- 器にもり、ウニのトッピングをしたら完成です。
まとめ
今回はウニの産地をはじめ、種類や美味しいウニの見分け方、美味しい食べ方についてご紹介しました!
日本中で愛されているウニを手軽に美味しく食べたい方はマルチュウスマイルの超濃厚 北海道産ムラサキウニ うにの一夜漬け 1瓶(60g入り)がオススメ!
北海道産ムラサキウニは、夏の北海道日本海の多々ある産地の中から甘味、旨味の強い産地、時期を厳選しました。
採ったその日に下処理し、アルコール等の添加物を一切使用せず、塩のみで作り上げた逸品です。
美味しく、安心・安全なウニを食べたい!そんな方にピッタリの商品です。
マルチュウスマイルは、150年の伝統を誇る、水産物商「丸忠商店」が運営しています。
創業当時から、料亭や旅館、ホテルに水産物をお届けして参りましたが、「お客様に美味しい食材をお届けしたい!」との想いから、公式通販サイトで海産物やミールキットを販売開始しました。
家庭でも簡単に作れ、最高に美味しいを味わっていただけるよう、目利きによる最高の食材を選び、最も美味しい調理方法でプロがメニューを考案しております。
この機会に本物の味を堪能してみてくださいね。
商品一覧へ