土用の丑の日とは?老舗水産物商が由来や歴史を解説します

2023年の土用の丑の日は、1月19日(木)、4月25日(火)、10月22日(日)、7月30日(日)。

土用の丑の日が1年の中で4回もあることを知らなかった方も多いのではないでしょうか。また、7月の土用の丑の日になぜ「うなぎ」を食べるのか意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。

現代では、当然のようにうなぎを食べていますが、実は江戸時代末期までは、一般的にはうめぼしやうどん、しじみなどを食べる日だったのです。

そこで、今回は150年以上の歴史を誇る水産物商「マルチュウスマイル」が「土用の丑の日」について、皆さまが今まで知らなかったような由来や風習を解説します。

土用の丑の日とは?そもそもは「う」のつく食べ物を食べる日だった!?

土用の丑といえば、そもそもなぜ「うなぎ」なのでしょうか?

その始まりにはいくつかの説がありますが、元は梅雨明けや大暑と重なることで体調を崩しやすくなる土用の季節、丑の日に「う」のつく栄養のある食べ物を食べようという風習からはじまったとされています。

ここでは、土用の丑の日とはどのようなものであったのか、暦や風習、なぜ現代にうなぎを食べる文化が定着していったのかについて、時系列でご紹介します。

「土用」「丑の日」とは?暦の由来は紀元前770年ごろの中国

暦に関するルーツは、紀元前770年ごろの古代中国にあります。

このころ、万物は「木・火・土・金・水」の5種類の元素に成り立つという陰陽五行説の思想から、五行を、春・夏・秋・冬の四季それぞれに割り当てるようになりました。しかし、「土」に当たる季節がないことから、季節が変わる前の期間を「土=土用」と呼ぶようになりました。

また、「丑の日」とは、日にちを十二支に割り当てた「丑」の日のこと。土用の約18日間にめぐってくる丑の日を「土用の丑の日」といいます。

また、実は一年の中で土用は4回あるのですが、特に夏の土用は梅雨明けや大暑と重なることで体調を崩しやすくなります。そのため、夏の土用は最も重要視されるようになりました。

土用の丑の日の江戸時代中期前までの風習

前述でも触れましたが、体調を崩しやすくなる夏の土用は最も重要視されるようになったことから、江戸時代中期までは、栄養のある食べ物を「丑の日」にちなんで、「う」のつく「うめぼし」「うどん」「瓜」「牛肉」などの食べ物を食べる日でした。

また、土用や7月の土用の丑の日には、縁起のよさなどから、以下のような食材を食べる日でもありました。

土用の丑の日の江戸時代中期前までの風習
  • 土用しじみを食べる日…しじみは冬と夏が旬であり、特に産卵前の夏のしじみは栄養価が高いとされていることから、土用の日に食べることが推奨されています。
  • 土用卵を食べる日…土用の期間に産み落とされた卵は「土用卵」と呼ばれ、栄養たっぷりな卵は、さまざまな料理にもアレンジしやすく、夏にぴったりの食材とされています。
  • 土用餅を食べる日…土用につくお餅は「土用餅」と呼ばれ、餅は力がつき、小豆は厄除けの効果があると考えられていたことから、餅をあんこでくるんだ「あんころ餅」や「小豆入りのお餅」を食べて無病息災を願う風習があります。

土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは江戸時代末期から

江戸時代の蘭学者「平賀源内」。エレキテルを発明したことでも知られている。

それでは、現代ではなぜ土用の丑の日といえば「うなぎ」というイメージになったのでしょうか。由来は諸説ありますが、讃岐国出身の「平賀源内」が提案したことが有名です。

江戸時代末期ごろ、夏になかなか売上を立てることができなかったあるうなぎ屋が、平賀源内に相談。彼は古くからの風習に乗じて「丑の日は『う』のつくものを食べると縁起がいい」ということ、「本日土用丑の日」という看板を出すことを提案しました。

その後、アドバイスをもらったうなぎ屋は大繁盛。その盛況ぶりを見た他のうなぎ屋も続いて、土用の丑の日にうなぎの販売・提供をすることで、次第に現代にも伝わる風習として広まっていきました。

実際にうなぎにはビタミンAやBが豊富に含まれていることから、夏バテや食欲の低下を防ぐ効果があり、現代にも伝わる夏の風物詩となっています。

うなぎを食べて夏バテ防止!土用の丑の日におすすめのうなぎ料理

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まとめ

今回は、「土用の丑の日」についてご紹介しました。土用の丑の日とは、そもそも体調を崩しやすい時期に「う」のつく栄養のある食べ物を食べていた日であり、うなぎを食べる日として浸透したのは江戸時代からです。

みなさんも体調を崩しやすい夏の土用の丑の日には、日本の風習に倣い、栄養のある食べ物を意識的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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