しらすの種類ごとに生かせる料理を魚のプロが紹介

しらすの種類とは、しらすの調理方法別に分けられます。しらすは、様々な稚魚の総称のため、魚の種別ごとにしらすの名称が分かれることは少ないです。

主に、生で食べる生しらす・塩ゆでした釜揚げしらす・釜揚げしらすを乾燥させた、しらす干し・ちりめんじゃこに分かれます。

今回は、150年以上続く愛知県の水産物商「丸忠商店」がしらすの調理方法の種類別に、しらすを美味しく食べるための料理をご紹介します。

【しらすの種類】調理方法で名前が変わる

しらすの種類は、主に調理方法によって分けられますが、調理される前のしらすは魚の稚魚ごとに呼び分けが可能です。

実は、しらすとは、アユ・ウナギ・ウルメイワシなど様々な魚の稚魚の総称です。しらすという名前の魚はいません。

どの稚魚も身体が白く体長2cm以内であれば、しらすと言われます。しらすに含まれる稚魚の多くは3種類。しらすに最も多いのはカタクチイワシの稚魚です。

しらすに含まれる魚の種類

  • マイワシ
  • カタクチイワシ
  • ウルメイワシ

しかし、しらすが稚魚別で判断されることは少ないです。しらすは調理後で名称が変わってしまうため、調理後はしらすの稚魚別に識別することはまずありません。

しらす調理後の名称

  • ちりめんじゃこ・・・しらす干しよりも、長い時間天日干しで乾燥させたもの。
  • しらす干し・・・釜揚げしらすを天日干しで乾燥させたもの。
  • 釜揚げしらす・・・塩茹でしたしらすのこと。
  • 生しらす・・・未調理で新鮮な状態のしらすのこと。

一般的に、しらすの種類とは、しらすを調理した後の4つの名称のことをさします。しらすの調理方法ごとに、どのような料理と相性がいいのかをご紹介します。

ちりめんじゃこ

味の特徴ギュッと凝縮された魚の旨味が詰まったしらす。やや固くなっているため、噛み応えのある食感も楽しめる。
ちりめんじゃこを活かせる料理例ちりめんじゃこの和風ピザじゃこチャーハンじゃこの混ぜご飯じゃこと唐辛子・茄子の甘辛煮じゃこと梅のふりかけ

ちりめんじゃこは、釜揚げしたばかりの柔らかなしらすを乾燥させ、うまみ成分を凝縮させたしらすです。

量が少なくとも魚の旨味が口いっぱいに広がるため、ピザ・チャーハンなど味が濃い食べ物と一緒に食べても美味しくいただけます。

また、ちりめんじゃこは煮物の主役にもなります。じゃこと他の食材を一緒に煮込むことで魚の旨味が他の食材にも溶け出すため、魚介の出汁の風味が簡単に出せるため出汁いらず。

ちりめんじゃこは他のしらすより水分量が少ないため腐りにくいです。お弁当にも持っていきやすいしらすは、ふりかけ・煮物にしても良いおかずになります。

しらす干し

味の特徴釜揚げしらすを乾燥させたしらす干しは、固すぎず・柔過ぎない舌触り。魚特有の苦みがまろやかで、クセになる美味しさ。
しらす干しを活かせる料理例しらすとトマトのサラダしらす入りネバネバサラダしらすのおにぎりしらすのペペロンチーノしらすとネギのお好み焼き

しらす干しは水分量が多いため、魚介特有の旨味や苦みが苦手な方でも食べやすいしらすです。

ほんのりと感じる苦み・塩味や噛むとかすかに広がる魚の旨味は、トマトや納豆など味の濃い野菜と一緒に食べると味に深みが出て、さらに美味しく食べられます。

しらす干しは魚介の味が強く出るため、サラダならドレッシングや他の野菜の苦さと紛れることなく、良いアクセントになって箸がすすむ料理になるでしょう。

また、他のしらすに比べると水分量が多いため、じっくりと炒めたり焼いたりしても美味しく食べられます。

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釜揚げしらす

味の特徴ふっくらとしたみずみずしい身は舌で押せばすぐに崩れてしまう程、滑らかな食感。魚特有の苦みが少なく、あっさりとした味わい。
釜揚げしらすを活かせる料理例しらす入り卵かけごはんしらす入り卵焼きしらす入り海鮮丼後入れしらすパスタ乗っけしらすトースト

釜揚げしらすは、水分量が多いため、炒める・煮るなど調理は行わず、そのまま食べる調理方法がおすすめ。しらすの風味が逃げず、柔らかな舌触りのままで食べられます。

炒める前提のパスタやトーストなども、釜揚げしらすを最初から入れるのではなく、仕上げの段階で加えると味はもちろんのこと、見栄えも良くなります。

せっかく瑞々しい状態の釜揚げしらすを食べるなら、魚の美味しさをダイレクトに感じられるように、後乗せや最後の調理段階でサッと混ぜる程度に抑えましょう。

釜揚げしらすを使用したレシピ

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生しらす

味の特徴新鮮なプリプリとした食感を噛みぬくと、すぐにトロトロと消えてしまう口溶けが魅力的。ほんのりとした魚介そのものの甘さがある。
生しらすを活かせる料理例生しらす丼生しらす軍艦生しらすの醤油漬け生しらすのサラダ生しらすのオリーブオイル和え

生しらすは足が速いため、獲れた日にしか食べることは出来ません。

生しらすを食べるには、生しらすを提供しているお店や港に行くしかありません。食べることが出来ないほど、希少価値が高いため食べたことのない方も多いです。

運よく生しらすが手に入った際は生のしらすの味を活かせるように、火を通さないように調理してください。

どんぶり・お寿司や、醤油やオリーブオイルなどで和えて食べると生しらすの美味しさがダイレクトに伝わります。

まとめ

しらすの種類ごとに活かせる料理をご紹介しました。

しらすの種類によって、生かせる料理のレパートリーを増やしていってみてください。

ご家庭で美味しいしらすを取り入れるなら、マルチュウスマイルのしらすがピッタリ。

しらすの商品をチェック!

マルチュウスマイルで扱っているしらすは、愛知県師崎で水揚げされた新鮮なイワシの中から、質の良いものだけを厳選して、素早く赤穂の甘塩で釜茹でして乾燥させました。

一口食べると、海の香りがふわっと広がるのが特徴です。

牛乳に負けない豊富なカルシウムが含まれていて、育ち盛りのお子様におすすめの食材。バリエーション豊富に使えるため、様々な料理で飽きずに使えます。

ぜひ、「丸忠商店厳選 愛知師崎産 しらす干し」をお試しください。