食べれる鰻の種類は4種類!産地の違いや選び方をご紹介

食べれる鰻の種類は4種類!産地の違いや選び方をご紹介

鰻は世界に約18種類もの種類が存在していることをご存じでしたか?そのうち食用となるのはたったの4種類でなんです!

本記事では、150年以上の歴史を誇る水産物商「マルチュウスマイル」が、鰻の種類についての概要を紹介し、国内の鰻でも産地によって種類や味の違いがあるのかについて解説します。鰻好きで、より美味しい鰻を求めている方にとっては必見の内容です!ぜひ最後までご覧ください。

鰻の種類は全18種。そのうち食用鰻は4種類のみ

鰻は世界で18種類(または19種類)存在すると言われています。しかし、その中で食用とされているのは、以下のたった4種類だけ。

  1. ニホンウナギ(アンギラ ジャポニカ種)
  2. ヨーロッパウナギ(アンギラ アンギラ種)
  3. インドネシアウナギ(ビカーラ種)
  4. アメリカウナギ(アンギラ ロストラータ種)

それぞれの種類について詳しく解説します。

1、ニホンウナギ

1、ニホンウナギ
引用:市場魚貝類図鑑

「ニホンウナギ」は日本各地に生息するうなぎで、主に河川や海に生息しており、体長は大きいもので1.3m以上のものが存在します。天然鰻も多く、スマートな体つきが特徴です。


卵を産む場所は、日本から2,000km以上も離れた太平洋のマリアナ海峡と言われています。そこから日本へと泳いできた稚魚が川を遡上し、その稚魚を捕獲して日本各地で養殖しているのです。

つまり、養殖鰻といっても、日本で卵からふ化させる完全養殖が未だ確立しておらず、半分天然・半分養殖という現状です。

2、ヨーロッパウナギ

2、ヨーロッパウナギ
引用:市場魚貝類図鑑

「ヨーロッパウナギ」は、地中海 沿岸の北アフリカからほぼヨーロッパ全域に 分布している鰻です。市場に出回るものは60cm前後が多く、河川から河口に渡り、そしてサルガッソー海の付近で産卵をしていると考えられています。


ニホンウナギに比べても太く短く、脂が乗っているのがヨーロッパウナギです。近年、乱獲により、生息数が激減している種類でもあります。

3、インドネシアウナギ

3、インドネシアウナギ
引用:市場魚貝類図鑑

フィリピンやインドネシアなどに生息し、二ホンウナギの代わりとして国内で養殖されるようになったのが、「ビカーラ種」です。

日本で食べられるうなぎのほとんどは、二ホンウナギかこのビカーラ種であるといわれています。見た目は二ホンウナギよりやや短めで太め、身はやわらかく白っぽいのが特徴です。うなぎ本来の風味や脂は少なめですが、味は良いとされています。

4、アメリカウナギ

「アメリカウナギ」は、北米の東海岸が主な生息地の鰻です。日本ではあまり出回ってはいませんが、身に厚みがあり、ふっくらとした食感が特徴。しかし、現在日本ではあまり出回っていないのが現状です。

国産でも産地によって違いがある

さらに、国産鰻でも生息地や餌によって体の色や模様、味わいが異なります。

例えば、ニホンウナギの中でも希少で美味しいと言われるのが「青うなぎ」と呼ばれる種類です。このうなぎはお腹の部分が白く、背中は青緑色で美しい色をしています。

天然物の青うなぎは、一部の水域にしか生息しておらず、漁獲量はニホンウナギのわずか10%程度です。このように、同じ種類の鰻でも生息地や食べている餌によって体の色や模様、味わいが異なります。

また、養殖の鰻も同様です。それぞれの養殖値ではこれまでの歴史や地域の特性を生かした取り組みにより、それぞれの味わいの違いを楽しむことができます。

以下の表には、国内の鰻の生産地として知られている地域を紹介しています。今まで静岡県の鰻しか食べて来なかったという方は、愛知県産をはじめとするさまざまな産地の鰻もぜひ試してみてくださいね。

都道府県歴史や特徴
愛知県養殖100年の歴史と伝統がある産地本格的で洗練された味わいを楽しめる
鹿児島県全国随一の生産量を誇る全国的に見てもスタンダードな味わいを楽しめる
宮崎県養殖の歴史は浅いが、クセや臭みが少ないニュースタンダードな味わいを楽しめる
静岡県鰻養殖発祥の地
さまざまな食べ方で親しまれ、伝統的な味わいを楽しめる
高知県生産量は小規模ながらも独自の取り組みで個性豊かな鰻が生産されている
しっかりとした身と適度な脂乗りを楽しめる

美味しい鰻の選び方

高級な鰻はめったに食べられるものではないので、せっかく食べるなら美味しいものがいいと思う方は多いでしょう。ここでは、美味しい鰻を選ぶ際に、注目するべき点をご紹介します。

好みの産地から選ぶ

現在日本で購入できる産地はニホンウナギ、ヨーロッパウナギ、ビカーラ種。産地としては、国外では台湾、中国などの国々。国内では前述でご紹介したような産地があります。

安全性や産地ごとの特徴、味わいの違いを比較し、より美味しい鰻をお探しの方は、ぜひ今まで食べたことがない産地の鰻も味わってみてください。

加工されている場合はタレや焼き方から選ぶ

鰻の専門店やスーパーによって焼き方や加減、使用されているタレがそれぞれ違います。

タレは、甘めのものから辛めのもの、焼きすぎて焦げがついていないもの、焼き方は関東風・関西風のものなど、好みに合わせて選んでみましょう。

身の厚みを比較して選ぶ

うなぎを上から見たときに、身も皮も平らの方が柔らかい鰻。さらに、鰻の蒲焼きでは、でこぼこした部分の間隔が狭いのも、ぷりぷりとした食感を味わえる美味しい鰻の特徴です。

身がプクッと盛り上がっている方が美味しそうには見えますが実はそうではありません。

スーパーなどで蒲焼を選ぶ際に参考にしてみてくださいね。

まとめ

今回は、鰻の種類についてご紹介しました。鰻は、世界で約18種類生息していますが、その中でも食用は4種類。それぞれの種類や生産地で特徴や味わいが異なります。鰻好きで、より美味しい鰻を求めている方は、ぜひさまざまな種類や産地の鰻を試してみてはいかがでしょうか。

また、150年以上の歴史を誇る水産物商「マルチュウスマイル」では、愛知県三河一色産の養殖鰻を使用。蒲焼だけでなく、黄金焼きやうなぎ寿司などの商品を販売しています。

まとめ
愛知県三河一色産 炭火焼きざみうなぎ 約70g×4食入り (山椒付き) 6,700円(税込)

当店で販売している鰻は、「安心と安全もお客様にお届けしたい」という思いから追及し誕生しました。品質管理に徹底し、良質なうなぎだけを仕入れることにこだわっています。ご紹介したように、養殖の歴史と伝統のある愛知県産の鰻もぜひ一度、味わってみてくださいね。

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