「うなぎと穴子は姿は似ているけど一体何が違うんだろう?」こんな疑問を持ったことはありませんか?
細長くヌルッとした姿は、同じ生態なのではと思われそうですが、うなぎと穴子は7つの明確な違いがあります。
今回は、水産業を営み150年以上の歴史を誇るマルチュウスマイルがうなぎと穴子の違いについてご紹介します。
知識があるだけで美味しさも、感じ方も変わるのでぜひ知ってみてくださいね。
うなぎと穴子の違いは7つもある
うなぎと穴子の明確な違いは7つあるのでそれぞれ紹介していきます。
1. 見た目
・色、模様
うなぎは背中と腹部で色が違います。背中は黒に近い灰色で腹部は黄色に近い白色をしています。それに対して穴子は全体が薄茶色。併せて白い斑点模様が特徴的です。
・尻尾
尻尾の形にもわかりやすい違いがあります。うなぎは尻尾に丸みがあり、穴子は尻尾が尖った形をしています。
・あご
うなぎは下顎が出ているのに対し、穴子は上顎が出ています。
2. 生態
うなぎは、ウナギ目ウナギ科です。河川や下流域の河口部など淡水域に生息していますが、海に移動して産卵期を迎える特徴があります。
孵化をしたウナギの稚魚は、淡水域に遡上した後、河川や下流域の河口部など淡水域で生活をします。
穴子は、ウナギ目アナゴ科です。海水に生息していますが、穴子は多種類いるため、砂泥底や岩礁付近、浅瀬や深海と様々な生息地に分かれます。
3. 歴史
うなぎの歴史は古く、日本では約5000年前の縄文時代と言われています。
万葉集にも「石麻呂(いしまろ)に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻(むなぎ)とり食(め)せ」とあるように夏バテ防止の食材として奈良時代から召し上がる習慣があったことが伺えます。
穴子の歴史は定かではありませんが、江戸前寿司のネタの一つとして人気を博してきました。東京湾で獲れる穴子、蝦蛄、たこ、蛤、車海老などを新鮮なうちに食べる習慣を確立してきたようです。
うなぎの歴史の方がはるかに長いですよね。
4. 旬
うなぎは天然と養殖がありますが、99%を養殖が占めています。
うなぎは土用の丑の日に食べる風習があるため、8月ぐらいが旬と思われがちですが、実は天然のうなぎは10月〜12月が旬です。秋から冬にかけて一番脂が乗ってくるのが背景にあります。
養殖のうなぎは土用の丑の日をめがけて多く出荷されるものの、特に決まった旬はありません。最近の養殖技術が高まったこともあり、年間を通して安定した美味しさを得られるようになってきています。
穴子の旬は6月〜8月と言われています。魚の場合、一般的には一番脂が乗っている時期を「旬」としますが、穴子の場合は淡白な味わいが好まれるため脂の乗らない6月〜8月が旬となります。
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5. 味
うなぎと穴子の味の違いは一言で言うと、うなぎが「こってり」、穴子が「あっさり」です。うなぎは脂のノリが一番の魅力と言っても過言ではありません。
旬の時期でも紹介したように穴子は旬の時期に淡白な味わいを楽しめます。
6. 栄養
うなぎはとても栄養価が高い食材です。
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンD
- ビタミンE
など魚と栄養素はほとんど同じですが、飛び抜けて多く含んでいます。その中でもビタミンAは穴子よりも5倍多く含まれているそうです。
穴子は、うなぎほどではありませんが、魚と比べると栄養価が高く、その中でもミネラル成分が豊富です。うなぎよりも脂分や炭水化物が低いこともあり、ヘルシーな食材でもあります。
7. 食べ方
うなぎは脂の乗り具合を生かした蒲焼がなんと言っても絶品ですね。白焼にしてお好みの調味料で味付けをすると料理のバリエーションも楽しめます。
穴子はお寿司で食べるイメージが強いですが、脂身の少ないあっさりした味わいから天ぷらにすることが多いです。天ぷらのさっくりとした食感が穴子と相性ピッタリ。
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結論:「うなぎ」と「あなご」は全く別物
ここまででうなぎと穴子の違いを見てきました。パッと見た感じや食感は似ているところがあるもの、体の模様や骨格をはじめ、川や海水など生態の違いや栄養素の種類、特徴を活かした料理など様々な違いがあります。
よく似ていると言われているうなぎと穴子は全くの別物であることがわかりましたね。
まとめ
今回はうなぎと穴子の違いについてご紹介してきました。
うなぎと穴子は似ているけど何が違うんだろう?漠然と思っている人は少ないですが、払拭できたでしょうか。海鮮の情報があることで、お寿司やうなぎを食べに行く時に会話の糸口なって話が弾むかもしれませんね。
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